【コラム】父から与えてもらっていたもの(UKAプレジデント 鶴賀なほの)

ごきげんよう 鶴賀なほのです。⁡

私が28歳の夏、
父が突然発作を起こし、
生死を彷徨いました。

心臓から左腿まで大動脈が乖離。

「生存率5%の手術です。
これが最後になるかもしれません」

緊急手術前のドクターの言葉に
身体の震えが止まりませんでした。



父は生徒さんが4,600人ほどの
セラピスト育成スクールを
経営していました。

入学には3つの試験があり、
最終は父の学院長面接。

卒業必須科目には、
施術家の心構えだけでなく、
経営や人生についての
父の講義がありました。



父が突然倒れたとき、
急遽、副学長だった私が
父の代わりに面接や講義を
することになりました。


父の面接や講義は、
涙を流される方が
とても多いことでも有名。


その父の代役を
しなければならない。


生徒さんの多くが年上で、
様々な人生経験を経て
施術家を目指す方々に、

独立開業したこともなく、
28年の人生経験しかない
私の話がお役に立つのか、
毎回、不安でなりませんでした。



今年で、あれから20年。


今、私が深く尊敬している
在り方の先生の教えの中に、

父が私に教えようとしたり、
背中で見せてくれていたものが
たくさんあることに気づきます。



厳しく、激しい気性の父に、
当時の私は反発してばかりで、

父が倒れる直前も大喧嘩をして、
父と縁を切ると息巻いていました💦


今、施設にいる父とは
難しい話はできなくなったけれど、

とても穏やかな表情で
娘や孫をみつめる父からは、

本当の心の平安が何か、
教えてもらっている気がします。



父が全力で私に教えよう、
伝えようとしていたことが、

20年以上の時を経てようやく
私の中で芽吹こうとしている🌱



私もこう在りたいと思う
先生と出会い、

父が私に与えてくれていたものが
どれだけ尊いものだったのか
気づくことができました。


そして私も、
父のように、そして師のように、

真剣に生命を燃やし、
使命を生きようとする方々を
お支えしていきたい。


娘のお雛様を眺めながら、
日本の文化を
こよなく愛していた父を想い、
改めて情熱が湧いてきました。
⁡⁡

今晩は夫が娘に節句のごはんを
作ってくれる予定😆

娘と私の桃の節句の印象は
だいぶ違うものになりそうです😉



今日も、羽化できたかな♡